前回、エコキュートのメンテナンスとして3つのチェック方法を紹介しました。
今回は、タンク自体の汚れの排出手順と、一番使用量の多いお風呂の配管メンテナンスを合わせて、紹介していきたいと思います。
タンク沈殿汚れの排水で劣化予防
水道の配管と違い、タンクは流動性がないので汚れが沈殿してたまりがちになります。また、水道自体の汚れもゼロではありません。そういった汚れを定期的に排出する事で、清潔に保ちエコキュート自体の劣化を防ぎます。
それでは、図解で手順を紹介していきます。
(A)の沈殿物を、
(B)の給水栓にて水道水の供給を止め、
(C)の逃し弁を開いて圧力を抜き、
排水して流していくことになります。
※前回同様、三菱製のエコキュートの手順を紹介しています。 細かな手順については、型式やメーカーで異なりますので、取り扱い説明書や本機記載のラベル、ホームページなどで確認をしましょう。また、必ずわきあげをしていない状態で行って下さいね。
簡単お手入れタンク配管清掃手順
1.給水栓を閉じる
赤いレバーを上に上げて「閉」の状態にします。
その際、ついでにフィルターの清掃も行っておきましょう。
反時計回りで外せる
※配管内部のお湯が出る可能性があるので注意
赤いレバーを下げたまま「開」の状態で無理やり回してフィルターを外すと、大量の水が噴射されるので、注意して下さい!!(経験済み笑
清掃が終われば、時計回りで固定して元に戻します。
2.圧力を抜き、排水
チェック時に行った際と同じ要領で、レバーを上げます。
その後、排水栓を開きタンクの排水を行う事で、底の溜まった汚れを抜くことができます。
黒レバーを横にして排水します。メーカーの説明では、1〜2分でOKとのことです。黒レバーを戻し排水を止めれば完了です。
3.戻しの最終チェック
最後に、正常に戻せているかチェックします。
①排水栓:黒レバー下で閉じる状態
②丸いフィルター:時計回りで緩みがないか
③給水栓:赤レバーが下で開いた状態
④逃し弁:白レバーは下で閉じた状態
⑤漏電ブレーカー:レバーを上に上げONの状態
⑥本体下部カバー:ネジにて固定して閉じる
⑦屋内の蛇口で、お湯が出る事をチェックして問題なければOKです!
ムダのなくわきあげ前に清掃
タンク内の排水を行う為、わきあげたお湯を捨てることにもなりかねません。すなわち、わきあげてすぐは避けるべきです。
- 安価な夜間の電力でのわきあげの場合:昼間〜夕方
- 日中の太陽光発電でのわきあげの場合:わきあげる前
といった具合に、わきあげ設定の前に行うことでムダがありません。
循環洗浄でお風呂の配管除菌
風呂釜掃除は、毎日行っている方がほとんどかと思います。エコキュート間の配管洗浄というのは、2ヶ月に一度がメーカー推奨です。
洗浄剤は三菱のものは取説には「ジャバ」(一つ穴用のもの)が紹介されていますね。時間目安は、循環洗浄60分・すすぎ洗浄30分です。
簡単お手入れ配管洗浄手順
メーカーにもよりますが、大まかな手順は以下の通り
- 水を溜める(残り湯可)
- 洗浄剤投入
- 循環洗浄
- 排水
- すすぎ洗浄
- 風呂釜掃除
取説通りにやれば問題ありません。
エコキュートエラー表示時の解除
上記操作で、エラーが発生した場合リモコンにて解除操作が可能です。
台所リモコンの「日付設定スイッチ」と「給湯温度↓スイッチ」を3秒以上同時に押す。
誤動作の場合は、こちらで解除されます。頻繁にエラーが出る場合は、点検が必要ですの修理窓口へ連絡してください。
お手入れタンク配管清掃まとめ
- タンク汚れを排水して清掃する
- 年2回程度の実施でOK
- 風呂釜への配管洗浄もお忘れなく
エコキュートは生活に必須なインフラですので、しっかりとメンテナンスしていきましょう!「エコキュートの動作チェック」に関しては、過去投稿に解説していますので合わせて読んでみて下さい!
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