前回、雨水タンクの購入検討においてメリット・デメリットをまとめ、気をつけておく点などを解説してみました。
今回は準備物をはじめ、設置に対して順を追って作業手順を解説していきます。
準備物
- 雨水タンク
- ホース
- 集水器
- フィルター
雨水タンク
ハーコスターのスペースセイバー100Lを、私は使用しています。縦長のフォルムで省スペースでの設置が可能です。容量のバリエーションもありますが、初めて設置するのであれば100Lで十分かと思います。活用の幅が広がれば、買い足しを検討すれば問題ないでしょう。
ホース
ホームセンターにて購入可能です。メートル切り売りしている店舗が多いと思うので、事前に計測しておくとコストを抑えられますね。あまり長いと、折れて詰まったり傾斜を考慮しないといけないので注意が必要です。コネクタに関しては、ダイソーのもので十分活用できます。
集水器
雨どいパイプに取り付けて、水を集める機能を果たします。様々な種類のものがありますが、オススメはマルトラップの丸一オリジナル集水器です。大きめの汚れを取り除けるフィルタ付きで、フィルタ自体も取り外して清掃可能です。おっくうになりがちなメンテナンス性の良さが魅力的です。
フィルター
雨水は決してキレイなものでないので、ある程度の除去は必要になります。家庭菜園での活用のみが目的で影響がない場合は、なくても問題ありません。ですが、タンクに保持しておく期間が長いと徐々に汚くなるので、溜める前にある程度のキレイにしておくことが理想です。
手順
以下の手順にて取り付けの解説をしていきます。
1.集水器取り付け
2.フィルター取り付け
3.雨水タンク設置
1.集水器取り付け
①設置高さの確認
雨水タンクは、特別な装置ではないので単純に重力に従ってコックから水が出ます。コックの位置が低過ぎると手洗いはできますが、ジョーロに水をくむといった事ができなくなります。
ハーコスター製のものであれば、オプションで専用スタンドが購入可能です。ブロックの上に設置したり、木材で自作することも可能ですが、およそ300mm程は高さをあげておいた方が、使い勝手が良いです。
※設置高さは高い方がしゃがむ必要がなくて良いですが、満タンの雨水タンクは100L=100kgとなる為、転倒時のリスクもあり注意が必要です。
②カット位置の確認し、目印を付ける
雨水タンクの高さが決まれば、雨どいパイプに目印をつけます。雨水タンクの上面20mm以上、上の位置であれば問題ありません。カットする範囲はパイプが丸い、丸どいであれば100mm程度となります。
③ノコギリカッターにてカットする
100均でも販売している、通常のカッターナイフでなく歯にギザギザのノコギリ状の歯となっているカッターにてカットします。同等のものであれば、どんなものでも大丈夫です。刃物を使いますので、安全に配慮して慎重に作業をしましょう。
※私は楽天市場にて、ハーコスターのスペースセイバーを購入しましたが輸入販売している”TOKILABOトキラボ楽天市場店”さんでは、軍手とノコギリカッターを付属して発送して頂いたのですぐ作業ができました。
④上下カットして取り外す
⑤紙ヤスリにてバリ取りを行う
雨水はパイプの内側側面をつたう形で流れていきます。ですので、細かな異物があれば一緒に流れてしまうので、上面は特にキレイに磨いておきます。
⑥集水器の部品をバラす
⑦3つの部品を順番に取り付け
雨どいにグラつきかないかを確認して、問題なければ集水器の取り付けは完了です。
2.フィルター取り付け
①フィルター部分の組み立て
Amazonでお手頃な価格で購入可能な為、以下のものを選定しました。
- Brocan「スクリーンフィルター」
- アイリスオーヤマ「吸水フィルター」
どちらもネジ径が3/4となり、そのまま接続可能でした。
②フィルターの取り付け
集水器側は、SKソフトブレードのサイズ違いを重ね合わせ異径接続しました。
ホースコネクタと連結する為、ネジ付蛇口用ニップル(メス3/4 SSK-41)を取り付けます。
どちらも、ホームセンターにて手頃な値段で購入できました。
3.雨水タンク設置
①専用スタンドに雨水タンクを設置
空タンクは、重心が安定しないので転倒しやすい状態です。雨どいパイプに転倒防止として紐などで固定しておくと良いですね。
②ホースの接続
フィルター側から、ホースを繋ぎ雨水タンクへと接続します。
雨水タンク側は、ホースコネクタを直付けで問題ありません。先端には気休め程度に100均のフィルターを取り付けておきました。
③ドレンホースの接続
フィルターの排出部にドレンホースを接続します。なくても大丈夫ですが、地面までたらしておけば汚れの心配はありません。また、継ぎ手をつなげておく事で、フィルターメンテナンスが楽になります。
試運転
実際に雨相当の水を流してみて、動作確認を行いました。雨量にもよりますが、雨どいをつたって少しづつ溜まっていくイメージです。タンクが満タンになった場合、コックを下げておくとドレン排出となります。
次回
今回は雨水タンクの設置を順を追って解説してみました。雨水タンクのイメージとして、大枠をつかんでもらえれば嬉しいです。
私は、購入の際にそういった情報が余りなく購入を躊躇していたので、そういった方へと参考になって頂ければ光栄です。
次回は、補足として私がリピート購入した際に作成した自作スタンドと日々のメンテナンスを解説していきたいと思います。
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